廣間家の門
 廣間家は、先々代の時から生駒家のご用医として明治初め頃まで仕えてきました。ご用医の場合はご典医と異なり、生駒家からお呼びがかかると、早速生駒屋敷に参じ、医療にあたることになっており、普段は自営の医業を行っていたということです。 現在、廣間家にある門は、明治初年の廃藩置県の時、生駒家にあった中門をもらいうけ、移築したものです。 この中門は、欅(けやき)造りで、門の正面には海鼠(なまこ)壁(漆喰(しっくい)などの外壁に平瓦を貼り付け、その目地を漆喰でかまぼこ形に盛り上げたもの)が施されており、意匠をこらした棟瓦・鬼瓦には、往時の面影を残し実に見事なものです。一般の訪問者は外門をくぐって玄関の方へ通じたものですが、中門を通り庭石を伝ってお座敷へ通されるのは、特別な人に限られていました。また、主人が外出する時は、中門から駕籠に乗って出かけたため、門の南袖には駕籠の棒を挿した穴がついています。 近世の貴重な建造物で、個人の所有としては大変珍しく、市の文化財として指定されました。

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